ビートパルプは砂糖を抽出した後の物です。そのため、糖分は若干残っています。若干残っている糖分が猫の健康に良くないという考え方があります。確かに猫は糖分を自らすすんで摂取することはありません。
そのため、糖分の消化は苦手としています。しかし、糖分を消化できないわけではないため、あくまでも取り過ぎには注意という程度で大丈夫でしょう。
量を摂取しすぎると便秘になる
ビートパルプは食物繊維をバランスよく含んだ優秀な材料ですが、摂取しすぎれば体に悪影響です。人間でも食物繊維は体に良いからと言って摂りすぎれば、体内で消化しきれず下痢になるなどの影響がでますよね。
猫でもこれは同じで、ビートパルプは腸内環境を整えるからと言ってあげすぎると、結果的に処理しきれずに便秘になったり、体調を崩すこともあるかもしれません。きっちりとフードは適正の量をあげて、もしわからない場合は獣医などに相談しましょう。
作る時に使う薬品が残っている恐れがある
ビートパルプを使う時に硫酸系の薬品を使うと記載されている記事があります。これは正しい書き方ではありません。ビートパルプには硫酸カルシウムが使われていることがあり、これは豆腐などの凝固剤に使われるものです。
基本的には口にしても問題ないレベルのものです。この硫酸カルシウムは、ビートパルプの元である甜菜を圧搾しやすくするため、つまり効率的に砂糖を取り出すために使うのです。ここで砂糖を全て抽出して乾燥させたのがビートパルプになります。
つまりビートパルプを作成時には、特に薬品を使うわけでは無いです。しかし、作物に付着しているという可能性は否定できません。特に外国産のものを使っている場合や、遺伝子組み換え、農薬が付着している可能性は否めないでしょう。
そういった作物に対する不安がある方は、国産の甜菜が使われているビートパルプ入りのフードを使うか、未使用のものを購入するのが確実です。
「ビートパルプ」のまとめ
ここまでビートパルプについて紹介してきました。是非とも覚えておきたいのは、ビートパルプは全く悪いものでは無いということです。最適な量を摂取すれば、猫の腸内環境を改善することが出来る優秀な材料です。
猫は腸内のトラブルが多い生き物ですので、バランス良く食物繊維の入ったフードを選ぶことは健康維持にも繋がります。しかし、猫の体質によって量を摂取できない猫もいます。また、健康に良いと言って大量にあげては反対に体調を崩してしまうでしょう。
始めはモグワンを少量をあげてみて、どの程度の量をあげればいいかはパッケージを参考にしつつ、獣医に確認してみると確実ですよ。